こんばんは、いずみです。
唐突ですが、わたし自身の演劇スタイルと言うか、役作りについて、最近ふと考える瞬間があったのですが・・・
わたしの強みは共感力なのかもしれないなと思いました。
ただし、私の場合、日常生活ではまったくもって、役に立たない共感力なのですけどね・・・
『共感』と、言うと、相手の気持ちに思いを寄せる、寄り添う、知ろうとする、わかろうとするものだと思うのですが・・・
そうです、いわゆる、わかりやすく言えば「それ!わかる~!」というやつです。
女子特有と言うか、女性はそういう、相手に同調する力は基本的に強いのかなと思うのですが・・・
日常生活において、わたしはどなたかの心に強く、深く、寄り添う、寄り添ったという経験がありません。
いつも、そうであればいいなとは願っていました。
いつも、わかりたい、知りたい、傍に居たいと、思う気持ちはあっても何かが出来たという実感はありません。
どちらかと言うと、わたしは人の気持ちと言うものがよくわからない、鈍感な人間であると自分では思っています。
でも、相手と共に笑ったり楽しんだり、怒ったり泣いたりも共感ですね。
相手と同じ気持ちを共有すると言う意味ではそうか。
ただ、相手の言葉に耳を傾けるとき、わたしは本当にただそこに居るだけになってしまう。
うーん・・・まあ、わたしは人の気持ちがわかります!人の気持ちにいつも寄り添ってます!って、自信満々に答えられる方は極々少数派だとは思うのですが・・・
あ、すみません、話がどんどん逸れていく(^^;)
子どものころから、絵本や物語が好きで、お話の世界に浸る・・という時間が大好きでした。
映画やアニメ、ドラマ、舞台を観ると、登場人物一人一人の気持ちにぐぐーっと引き込まれ、あたかも自分も同じ経験をしたみたいな、そう、疑似体験や追体験のような感覚になることもあります。
多かれ少なかれどなたもそれに近い経験はあると思います。
勿論、なんでもかんでもと言うわけではないですし、そんな風に物語の世界に、その登場人物の感情に引き寄せることが出来る作者の文章や絵、役者、演出、の力が大きいのだと思います。
気が付いたら引き込まれていた!ということもよくあります。
わたしの役作りはそれに近いかなと、なんとなく思いました。
自分の役柄にいかに入り込めるか。
その役の感情の奥の奥まで知って、心身ともに深く浸り、共感できた時、その役を掴めるのかもしれません。
それこそ、もうひとつの人生のように感じるのはそういうことかもしれないなあ、なんて思いました。
いつか、わたしを見てくださった方が、気が付いたら物語に引き込まれていたり、わたしを通して役の気持ちに深く浸れるような、そんな役者になりたいです。
IZUMI