霧の中
こんばんは、いずみです。
役作りをする中で、どこをとっかかりにするのか、鍵が早い段階で見つかる時もあれば、中々見つからなくて暗中模索に陥る時もあります。
先日、実家に寄った時、本棚に懐かしい本を見つけました。
【霧の中のラプンツェル】
わたしが学生の時に確か、古本屋さんで表紙買いをしたものです。
中身も確認せずに買いました。
グリム童話が好きなわたしは、これを童話をモチーフにしたお話だと思ったんです。
でも、読み始めてびっくり。
童話とはあまりにかけ離れた、ユダヤ人家族がアウシュビッツにある強制収容所に送られるまでのお話でした。
でも、主人公の女の子はどんな時も家族への愛情とユーモアを忘れない少女でした。
なぜ、この本が目に止まったのか・・・
そして、再び、このタイミングで手に取った意味とは・・・
パラパラと読み、最後に記されたあとがきを読んで目に止まった
【夜と霧】の本の紹介。
【夜と霧】から派生した【霧の中のラプンツェル】
読んでみようと思い、早速取り寄せました。
まだ読み始めたばかりですが、最後まで読み切ろうと思います。
子どものころから戦争に関する体験のお話をよく読んでいました。
自分でもよくわからないのですが、読んだ方がいいとずっと思っていました。
私自身は戦争体験は皆無ですが、知るということは、わたし自身を形成するものであると思います。
知ってしまうと、知らなかったころには戻れない。
知らなければよかった・・・
知らなければ幸せのままだったかもしれないのに、なんて思うこともありますが・・・
(それは、わたしにとっては他人から見れば些細な、とても小さなことも含めてなのですが)
必要なことだと思いたいです。
これが、今回の自分の役作りに関係するかはわかりませんが、とっかかりや鍵は、思わぬところに落ちていて、まったく思いもしない角度から飛び込んでくることもあります。
記憶を辿ったり、苦しい思いをすることもありますが、出来る限り知識や触れるという体験は多くしていきたいです。
IZUMI