イカロスの森、周年記念♪
小学5年生の頃、担任の先生が、突然椅子を床に転がし
「この椅子に座ってごらん」
と、言ってきました。
周りで見ていた友達は「先生、何やっとるん~」と、笑っていたのですが、わたしはその椅子をもとの位置に戻してなに食わぬ顔で座ってみました。
すると、
「椅子に触ったら駄目だよ。倒れた椅子に座るんだ。」
と、返され、少し考えてから、転がった椅子の上にひょいと足を掛けて座ったわけですが、担任の先生からは
「うーん。やっぱり君たちの発想はそこまでだよね」
と、苦笑いされました。
このエピソードにピンと来た方は、わたしと同じ、漫画がお好きな方かしら♪
そう、ご存知の方も多いと思うのですがかの有名な『ガラスの仮面』の北島マヤのエピソードのひとつですね。
わたしがガラスの仮面を読んだのは大学生の時なので、この時は意味がわからなかったのですが、ずっと心に引っ掛かっていたので、謎が解けたときは色んな意味で衝撃的でした。
さてさて、何故急にガラスの仮面と小学生の時の思い出話を突然語りだしたかと言いますと…
つい先程、たまたま一条ゆかりさんの『プライド』を初めて読んだんです。
まだ、最初のほうだと思うのですが、この『プライド』に登場するお嬢様な歌姫と苦労を重ねた歌姫の2人の主人公(多分)を見ていて、ふと、北島マヤと姫川亜弓みたいだなと思うと、小学生の時のエピソードが甦ってしまいました。
北島マヤは才能の塊、天性の役者と言われ、そこに努力をさらに重ねている主人公です。
対して姫川亜弓さん(何故かさんづけしてしまう)は北島マヤのライバルと言う位置付けで、周りからは天才と称されてますが、実は物凄い努力の塊の人です。
初期の頃は北島マヤの才能と、どんどん道を切り拓いていく様子に心引かれていましたが、姫川亜弓さんの己の価値を知り、妥協を許さないストイックに鍛練する様子と、そこから新しい才能が開きそうな様子に引かれていきます。
結論としてはどちらもがんばれーと言いたくなるのですが、彼女たちが夢見る紅天女を演じられるのはどちらか一人だけ…
そう思うと勿体ないなーと、思ってしまうのですが現実的に考えると、いったいどちらがふさわしいんでしょうね。
漫画の展開や結末は作者の手にゆだねられてるわけですが、わたしから見ると北島マヤも姫川亜弓さんもどちらも物凄く才能があって、技術も努力も重ねてると思うんですよね。
どっちがいいか!?となると、これはもう見る人の好みになるのではないでしょうか。
そして、好みとなると、北島マヤと姫川亜弓さん、2人の魅力を最大限に引き出す演出の力や共演する人たちの力が必要になってくるわけで…
個人の努力だけではなんとも言えなくなってくるのでは…?なんて、思ってしまいました。
と、ここまで、わたしが思ったことをつらつらと連ねたわけですが…
改めて、芝居は1人でできるものではないんだなと最終的にそんなことを思いました。
幸い、灘区にある、イカロスの森には個性溢れる役者と色んな事に精通している達人と、応援してくれる素敵な人たちがたくさん集うので、きっとこれからも賑わって魅力的な作品が生み出されると思うのです。
そんなイカロスの森は、今年で灘区10周年!
イカロスの森としては来年で30周年になるそうです!!めでたい!!!(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ
まとまったような、最後までとっちらかったようなブログになってしまいましたが、これからもどうぞよろしくお願いします。
IZUMI